東京都AI戦略会議にて、GovTech東京より「生成AIプラットフォーム構築」の取組について発表しました。
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東京都は、将来を見据えたAI活用への提言をいただくため、東京都AI戦略会議を設置し2024年12月5日に、第1回目の会議を開催しました。
会議には、GovTech東京からCTOの井原が出席し、東京都庁や区市町村全体で利用可能な生成AIプラットフォーム構築に向けた取組の全体像について発表しました。
東京都では、AIを徹底活用した業務効率化や都民サービスの変革に向け、今後、AIを広く活用するための戦略を策定する予定です。
生成AIプラットフォームについて
東京都庁の各局や都内区市町村では、それぞれが個別に生成AIツールを導入し、日常業務での生成AI活用に向けた取組が動き出しています。知見やリソースを共有し、生成AIの持つ可能性を十分に活かしていくためには、都庁・区市町村全体で効率的に生成AIを活用できる共通の仕組みづくりを進めていく必要があると考えています。
そのため、現在、GovTech東京では、東京都デジタルサービス局と連携し、東京都各局や区市町村全体で利用可能な生成AIプラットフォームを、オープンソースソフトウェアを利用して内製で整備・構築を進めています。
具体的には、GovTech東京が、生成AIを活用したアプリケーションを簡単に作れる共通の基盤(プラットフォーム)をクラウド上に準備します。このプラットフォームを使えば、行政職員が自分たちの業務に必要なAIの機能を、専門的な知識がなくても開発できるようになります。
1つの共通プラットフォームを提供することで、利用者が個別に開発する必要がなくなり、アプリケーションの機能開発に集中できることで、効率面や経済面で大きなメリットを感じることができます。
また、各ユーザーが作成したAI機能は同じ文書フォーマットのファイル管理をすることで、このファイルを各ユーザー間で共有できるため、例えばA区が開発したAI機能を、B町でも再利用することが可能です。さらに、開発したAI機能はAPIとして提供しますので、例えば、GovTech東京はチャットツールからAI機能を利用したい、東京都各局はWebページからAI機能を利用したい、といった、ユーザーに合わせたUIの開発が可能になります。
GovTech東京は、東京都デジタルサービス局と協働しながら、東京都各局や区市町村のAI機能の開発をサポートするとともに、コミュニティを形成し成果物やノウハウを共有することで、東京都の行政組織での生成AIの利用を飛躍的に加速できると考えております。
今後、本プロジェクトについて進捗があり次第、随時発信していく予定です。
会議はYouTubeにて配信されましたので、詳細はこちらの動画をご覧ください。